地産地消で地元は元気になる?
前回のブログで
「いいものを作ったら売れていた時代から、いいものを作って、それをちゃんと届けるまでが「作る」までになっている今。ここがすごく大事だと思う。
って書いたのは、自分の中でメンター的存在の西野亮廣さんの本やブログからかなり影響を受けて。(ってかこの言葉はほぼほぼパックってるな)
西野さんの本は「魔法のコンパス」から読んでいるけど、今までの常識を覆すような内容でいて、且つ本当にそうだなぁって納得する内容ばかりで、時代の流れをひしひしと感じるし、その変化に対応していかないといけないなぁって思う。
それを農業の分野で感じるのは、農業の生産物に対する販売のかたちとお客さんが購入するきっかけ。一時期「地産地消」って言葉が流行って、地元でできた農産物は地元で消費しましょうって流れが強くなった。フードマイレージは低くなるし、お客様だって新鮮で誰が作ったかわかるので安心なものが買える。そこはメリット。
ただ、自分の住んでいる地域(街が適度に発展し続けていて、人口も増加傾向にあり、大型スーパーやショッピングモールがどんどんできる)で、産直だったり、道の駅のような施設で販売されている地元野菜。販売価格がとてつもなく安い。
ただ、生産者さんも利益を求めてないから安くしてるとか、赤字にならない程度にしてるとかじゃなく、お互いに価格を下げるから(買って貰うために)価格を下げざるをえない状況にあるんだと思う。見てても、もっと価値があるでしょ!っていうものまで安価で売られているから悲しい…。
地元のために地産地消って言ってるけど、最終的には地元の生産者さんを苦しめているように感じる…。
鮮度が命の生鮮食品は、お客さんにが“選ぶ判断基準”に価格が上位に入ってしまうと、売り手は売り方によってはかなり不利。商品の品質の向上も大切だけど、これからの売り方を、今までの常識を疑って考えなくては。